散歩して本読んでラーメンで幸せ

散歩して本読んでラーメンで幸せ

散歩したり本を読んだりしてラーメンを食べて幸せになった時のことを日記にしてます。

猟奇伝説アルカード 稲垣みさお先生 くましの漫画ボックス

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爽やかなウィークエンドをデッドエンドに変えてしまう何とも悩ましい名作がまた大掃除をすることによって発掘してしまいました(^ω^)b

毎回散らかりまくった押し入れを片そうとすると謎の本や漫画が出てきて、結局この日も掃除が全く進まなかったわけで…。

そんなお掃除キラーなアルカードさんをご紹介させていただきます♪

いきなり猟奇伝説!と黄金伝説や桃太郎電鉄みたいな語感で人を引き付けるニクイ作品です。

第一話目のタイトルから「一握の肉片」という一杯のかけ蕎麦感覚で始まりますが、この作品は残酷さ以上になにか切なく虚しい終わり方で締める、基本的に一話完結の作品です。

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いきなり写メがぶれる程に初登場にして衰弱しきっているアルカードさん。

アルカードさんは基本不死身ですが、体のあちこちにガタが来ていて、毎回死ぬほど困っている人の願いを必ず叶える代償として体の一部を求めてきます。

第一話では顔の皮膚が朽ちていて、依頼者の美しい顔の皮膚を求めるお話です。

依頼者の願いは大切な恋人が不治の病にかかり治すためなら顔の皮膚をはがすというお話になっております。

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アルカードさんも性格はなんとも表現しづらいのですが、温厚な語り口調に整った顔立ちをしている上に必ず願いを叶えてくれるというナイスガイです。

でも必ず傷んだ体の部位を要求してきますが…!

 

この漫画を読んでいると自分に叶えたい願いがあるとして、体の一部を差し出しても叶えるべきなのかどうか考える良い参考書になります。

願いはお金や健康だけじゃなく、大切な人の幸せなどもOKなドラゴンボール神龍に匹敵する力をアルカードさんは持っていますが、自分で差し出す代償を選べないのもポイントですね。

顔の皮膚や手足に内臓、眼球や結構エゲツないなぁと思ったのは体温や若さなどです。

間違っても「行列に並ばずにラーメン食べたい(*´ω`*)」みたいなくだらない願いで、舌や眼球を持っていかれたら堪ったものじゃないので願いは慎重に選ばないといけないですね。

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極まれにアルカードさんに願いだけ叶えてもらって代償を踏み倒すという怖いもの知らずも現れますが、その時はさすがに紳士のアルカードさんもぶち切れです!

基本的に代償は後払いでも良いよ(^ω^)というスタイルのアルカードさんですが、後払いの時は頂く予定の部位は腐りゆくのでアルカードさんも結構苦しみます。

 

上記では願いを叶える代償に声帯を要求したのですが、代償を支払いに来ない依頼者のせいで血を吐きまくって激怒しています。

こうなるとスーパーお仕置きタイムで、問答無用の取り立て屋である従者のレンフィールドが派遣されて強制的に代償の取り立てとデスペナルティーが用意されますね!

横スクロールゲームでいうタイムオーバー時の無敵のキャラ見たいな存在です。

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系統としては笑うセールスマンのように願いを叶えてもらったにも関らず幸せになれない結末が多いですが、笑うセールスマンは約束を必ずやぶって破滅しますが、アルカードさんの場合は体の一部の支払いですから、いかに喪黒福造が良心的か分かりますね(;^_^A 

それとこの作品のキャラはたいていが願いを叶えてもらった後に後悔しますから、地道な努力で願いを叶えるか、自分の体や命と引き換えに叶える価値のある願いを前もって用意しておけば、もしかしたらハッピーエンドも見えるかもしれませんね。

青いラーメン 吉法師 本所吾妻橋駅

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最近狂ったように濃厚なコッテリ系のラーメンを食べたり紹介している一匹の雄(オス)ですが、たまには爽やかなラーメンを食べたいなぁと思いながらネットサーフィンをしていたら、こんなラーメンがありました。

その名も「鶏清湯 青」という青いラーメンを発見しやした!('◇')ゞ

 

これは乗り換えを三回以上しても本所吾妻橋駅へ行くべきか、強烈な色物系の予感もするので、近所のラーメンを食べるべきかとても悩みましたが、味への期待よりも漲る好奇心の疼きを鎮めるべきと判断してちょっぴり遠出してきました(^ω^)b

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スカイツリーのご近所にある吉法師さんは本所吾妻橋駅から歩いて1~2分程度ですが、ちょっぴり入り組んだところにあるので、初訪問時はほんのり迷うかもしれませんね。

それでも何とかお店を見つけると、「ネット拡散の影響で混雑時にお待たせする場アリあります スミマセン」とあり、僕同様にネットからお店の存在を知った人が増えているみたいです(;^_^A

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恐らく「鶏清湯 青」が他のお客さんも目当てに来ているんだろうなぁと、思いつつお店の中に入ると、案の定、青いラーメンを食べている人が多かったです。

それと店員さんの対応が丁寧で、まだ注文をお待ちのお客様が多いので少々お時間かかってしまいますがよろしいですか? とあらかじめ教えてくれるのは素敵ですね。

 

お客さんの時間を大切にしてくれているお声かけなので、本当に時間が無い場合ならこの時点で日を改めたりできますし、お店の都合よりもお客さんの都合優先の接客には、もしもラーメンが不味くても、良いお店と思えてしまう配慮を感じます。

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待ち時間にメニュー表を見るとおつまみの種類も充実してました。

右下にあるピーチメルバ(数量限定)が気になったので注文してみましたが、この日はありませんでした(;^_^A なにやら非常に美味しそうな予感がしたのですが、残念。

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そしてやってきた一杯がこちら! どどん! というよりも店主が優しくコトリと僕のテーブルに置いてくれました。

なんだか接客や所作などがとても丁寧な印象をお店に入った時から受けます。

ちなみにランチタイムだったので、トッピングが(味玉やもやし、ほうれん草、ネギ、小ライスなどから)一つサービスだったのでほうれん草をトッピングしてもらいました(^ω^)b

で、ラーメンのお味は…。見た目の奇抜さと味は全く関係していないような、上品な鶏白湯スープの美味しい一杯!

メニューの写真やネットで見た青いスープは実際に目の前にすると意外なほど食欲に関するマイナスな印象を受けませんでした。

薄っすらと浮いていた鶏油は食欲を刺激して、盛り付けのネギやカイワレに瑞々しいほうれん草など緑色の美しさが青いスープを良い意味で映える構成になっていました。

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メニューのサンプル写真は正直、若干の毒々しい印象を受けたので、味には期待せずに良い写真を撮らせてもらえるお店という失礼な先入観を持っていただけに、正統派な鶏白湯の味わいと、いざ目の前にすると食欲をマイナスに作用するどころか、案外美味しそうに思える実力を伴った一杯でした。

細麺は歯切れがよく、しっとりとした味わいの鶏チャーシューに旨みのあるスープという鶏白湯専門店の味わいの裏側に終始感じたのは、このメニューよりも美味しい一杯は必ず潜んでいる感を受けた一匹の雄です。

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好奇心と味の両立を成功させた凄いお店だと思いました。

とても印象を受けたのは青いスープ以上に接客の丁寧さに勉強させていただいたお店でもあります。

お水などは半分以上飲むと店員さんが静かに注いでくれたり、待ち時間の予測や一杯の提供時の自然な笑顔などラーメンの美味しさは霞みませんが、スープの青さは霞むレベルでした。

あと、優しい手際でラーメンを作る店主と思しき人の髪はピンク色でラーメンのスープは青という、五感の中でも特に印象の決め手となる視覚を強烈に刺激する色彩感覚の持ち主であり、非凡なセンスを感じました(゚Д゚;)

 

ご馳走様と声をかけた時に、またお近くにお越しの際はぜひ他のメニューも食べてみてくださいとお声かけいただきました。

僕も青いラーメンを食べつつも他のメニューはこの一杯以上の美味しさを秘めているのではと期待していたので、次はベジ味噌を食べたいなと思いながら巣に戻りました☆彡 

色々と勉強になる素敵なお店。ごちそうさまでした( ^)o(^ )b

山橙 去年お店を畳んだ名店 大塚駅

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毎年新しくオープンするお店があるのと同様に畳んでしまうお店もあるわけで、もう一度たべたいなぁと思いつつも食べれなくなっちゃったお店って多くないですか?

5年前くらいに大塚で働いている時に食べて美味しいなぁ(^ω^)と思ったお店が去年さり気なく閉店の広告があって食べてきたので思い出日記ということでご紹介させていただきます。

店名は「山橙」でみかんと読みます。

僕のパソコンではみかんと入れても蜜柑とか美甘なので造語なのかもしれません。

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6年間営業してくれていましたが、閉店という言葉を見ると切ない気持ちになります。

らーめんの能書き以上にお店を畳んでしまう理由も知りたいところですが、それは踏み込んだ内容になりますし、基本的にお店の方に声はかけないのでお疲れ様でしたと思いながらゆっくり食べさせていただきます。

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もう食べれないとなれば特製トッピングのつけ麺で注文です。

麺の上を覆うようなお肉が漢気溢れる盛り付けですね(*'ω'*)b つるつるもちもちの麺は食べごたえがありますし、中盛りまで無料サービスでございます。

 

で、ラーメンのお味は…。麺もチャーシューも強い噛み応えのあるストロングな美味しさです。

ずっと前にお邪魔した時はもっと小ぶりでとろけるようなチャーシューだったような気がしましたが、色々と試行錯誤しての改良なんでしょうね。

個人的には以前のチャーシューの方が好きでしたが、強めのお肉もありですね。

あと、お肉の下に白菜が添えられていて濃厚なつけダレに合いました。

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そして若干のザラつきがある旨みの豊かなつけダレがこちら。

以前よりもこちらは美味しくなっているように思え、閉店はやだなぁ…。と子供ような感想がこぼれるほど、まだ食べる機会を失いたくない味わい。

 

目立ちませんが結構お野菜が潜んでいて、ドロドロのつけダレの美味しさを引き立てるニクイ構成で、近所にあれば週に一回食べたいタイプの美味しさでした。

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5年前は大塚駅周辺にも山橙さんほどの美味しさの店舗も多くなかったように思えますし、僕のラーメンに対する知識も全くなかったのでうろ覚えですが、ラーメンとの出会いも一期一会の気持ちで食べ続けたいなと思えた日でした。

 

食べながら店主さんと常連さんの会話を聞いていたところ、体調の問題のように語っていましたが、やはりらーめん屋さんは体力勝負ですし、続けていく大変さって食べるだけでは全く想像できませんね。

改めて6年間お疲れ様でした。ごちそうさまです☆彡