(辛口評価)香麺処 空 空特製醤油 人形町
先日素敵な時間を過ごしたラーメンオフ会から早一週間ですが、その前日に食べたお店をご紹介させていただきます。
場所は人形町でこの街に来たのは初めてですが、なかなか趣があって素敵な場所ですね。
水天宮も近いので、お参りをした後に人形町を散歩して浅草橋まで散歩するのも良いですし、水天宮から門前仲町まで歩くのも楽しそうです。
僕はたまにラーメンブログを書いている人の記事を読んでいるのですが、かなりのパンチの効いたレビューを書く方が今回行くお店を手厳しく評していたので、むしろどんなものかな? と好奇心が沸き立ち人形町へ。
初めて降りる駅からは若干見つけにくい場所にあった空さんですが、中に入ると僕の大好きな能書きがたっぷり♪ 一杯に賭けるこだわりや魅力などは食べる前に知っておくとより美味しく感じますからね。
鶏塩らーめんの方が先にあるので塩の方がオススメなのかもしれませんが、醤油味が好みなので今回は特製醤油をお願いします。
素材はもちろん香りや出汁を取るときの温度やタイミングに器までこだわりを詰め込んだ一杯のようですね(^◇^)b 素材の産地や化学的に証明された旨みの引き出し方に和食・フレンチ・イタリアンの料理人のプライド入りらしいですが、かなり力の入ったご紹介には期待が高まりますねぇ。
食材の数々を丁寧に書かれているため待ち時間に退屈することはなさそうです。
計40種類以上の食材を使用したこだわりのラーメンというのが一番分かりやすいキャッチコピーかなと思いました。
若干長めの紹介文なので切り詰めれるところもありそうですが、個人的には素晴らしい能書きなので、食べる前の時間からこれから食べれる一杯の履歴書としては他店よりも僕は好印象を受けます。
あと、店内はとても狭いですし、店員さんとの距離も近いからこのような能書きが無いと待ち時間も若干辛いですし、携帯を常にいじっているのも性分に合わないのでいかに待ち時間を演出するかもお店の工夫の場の一つだと思います。
ちなみに卓上の調味料は豊富ですし、香辛料に関するこだわりはラーメンの素材に引けを取らないもののようです。
まぁ、僕は基本的に麺よりもスープを楽しむ食べ方なのでこれらのこだわり調味料のお世話になることはないのですが、胡椒などで風味のアクセントを大切にするあなたとならこのお店のコンセプトとは波長があるかと思います。
そしてやってきた一杯はこちら! 一番最初に貼ってある画像のようにふた付きの状態で提供してくれるスタイルは初めてだったので、好奇心にビリビリきましたね!
この丼は美濃焼の特注品とのことで、美的センス皆無の一匹の雄(おす)にはありがたみは伝わりませんでしたが、ハイセンスで器にもこだわるあなたの期待には食べる前から応えてくれる姿勢を感じちゃうのでは? 僕は器よりもこの演出が好みです♪
ふたの裏側は吐血気味のニコちゃんマークが♪ 個性的ですねぇ(;´▽`A``
で、ラーメンのお味は…。ちょいと薄味気味ながらも個人的には最も好きな味わいの綺麗な出汁の採り方をされた上品な一杯! 身震いするほど好みな味わいに遠出をして食べに来て良かったと心底おもいました(^◇^)b
特製にはしたもののパワフルな具材という感じはなく、和食を連想するような滋味を強調した雅なスタイルですね。
皮つきのレンコンチップスに瑞々しい竹の子や薄味のメンマにしっとりと品のある鶏チャーシューに鶏の節など、どれも王道ラーメンではお目にかかれない個性を発揮されていて食べる楽しさが止まりません。
個人的に最も美味しかったトッピングは鶏のお団子です。
多分特製にしかつかないのかな? とは思いますが、すっごくふわふわで鶏の優しい旨味と口当たりは僕の浅めの人生の中ではトップに輝く肉団子! トッピング出来るなら次は特製じゃなくてこのお団子を多めに入れたいなと思える幸せボール。
あとは麺とスープの水準も高いと思えましたし、僕が40代、50代になっても食べ続けたいと思える繊細でいて体に優しめの美味しさでした( ^)o(^ )b きめ細かいオブラートのような薄い旨味を何層にも何十層にも重ねたような丁寧なスープには魅了されました。
普段はご馳走様だけで出ますが、とても美味しかったことのお礼を言うと若干塩対応でしたから実は醤油よりも塩を食べて欲しいという隠されたメッセージかなと思いつつも、多分店主さんではないと思いますし、従業員の方がこの味を再現できるなら、それはそれで凄いことだと思いました。
ですが、先日お店のツイッターを拝見したところ今はお店を休業されているようです。
麺もスープもすべて見直ししたいためという理由のようですが、個人的に凄く美味しい! と思えたお店を見つけたのに店主さんの研究期間に入ったようです(´;ω;`)
味の好みは人それぞれだと僕も思っていますし、せっかく出会えた個人的に理想に近い味わいの一杯が店主の探求心によって失われるという点においては非常にガッカリしたお店でもあります。
失礼ながら言わせていただければ、僕は素晴らしい一杯と思えたし、このお店の美味しさに心惹かれた人もいると思うのに、そんな期待を見逃して研究熱心さを発揮するのはもう少し時間をおいてからでも良いのでは? と思えた一匹の雄(おす)です。
お店の経営や理想の実現ってほんとうに難しいことなんだなと思えたお店であり、また自信を持って営業してほしいと思えるお店でした。
より個人的な意見を言わせてもらえば僕の老後の楽しみとしてなにとぞ復活の程を!(うるさい)
あと、とても美味しかったです。ごちそうさまでした☆彡
餃子ラーメン 井の庄 石神井公園
先日は茶香つけめんというハイセンスィティブな一杯に驚かされた名店井の庄さんへまたお邪魔してきました。
夜の限定ラーメンは「餃子MAXラーメン」でございます! 餃子とラーメンの組み合わせは黄金のバッテリーとして有名ですが、合体してしまった一杯には今まで僕の浅いラーメン人生の中にはありません。
ポップには「餃子の味のするラーメンです。ニラやキャベツ豚ひき肉が入っています」とのこと。
えと…、ラーメンなんだけど餃子の味がするってことは井の庄さんの高水準なラーメンはどこへ行くのか気になる一杯です。
もともと魚介の強い風味と旨みが自慢の一杯ですし、ベースがしっかりしている分餃子の味なんて加えることが出来るのかなど食べるまで疑問や楽しみが膨らみますね。
ちなみに食べることが出来るのは平日の夜営業である17時から23時半までの間ですね。
せっかく食べようと思っても土日祝日やランチタイムに行っても食べることが出来ないので注意ですね。
イメージ写真だとネギが多めの醤油ラーメンのようなまとまりのある盛り付けですから、どこにこの限定ラーメンの秘密が隠されているのか画像だけでは測りかねます。
やってきたのはこちらの一杯! おおぅ…!(;´▽`A`` なんだかイメージ画像の大人しい盛り付けと全く違って野趣溢れる豪快な盛りつけには驚かされます! キャベツとネギがとっても多いのでお野菜不足の一匹の雄(おす)としてはかなり嬉しい誤算です。
で、ラーメンのお味は…。か、辛い! そして餃子の味がする!(゚Д゚;) スープがほとんど緑色に見えるのですが、この色の正体は大量の挽肉とニラでした! すんごい親しみのある旨みが口の中で暴れますね。
思っていた以上に辣油が浮いていてかなり刺激的な味わいですが、食べられないという程の辛さではないので、辛いものが好きな人には心地よい刺激かなと思います。
それよりも驚かされたのは挽肉とニラの量が想像していた倍以上入っているので、麺を持ちあげた時に餃子の具が麺に思いっきり絡みつ、麺と餃子を一度にたべているような錯覚になって凄く面白いです(^◇^)b
正直アイデアとしては茶香つけ麺の方に軍配が上がるかと思いますが、実際に食べるとなると餃子MAXラーメンの方が遥かにインパクトがありますね。
餃子とラーメンを合わせるという発想は別に天才でなくとも思いつきそうですが、この一杯を実現する構成力は天才の域かと。
僕は餃子を食べる時は辣油も醤油も使わずにお酢を入れて食べるので、ラーメンにもちょっぴりお酢を垂らすと更に餃子を食べている感じが増します!
これは何歩も先を行くメニューというよりも半歩だけお客さんの想像を超えたラーメンゆえに理解もできるし、味わいに驚かされる素晴らしい一杯。
多分ビールとか好きな人であればこの餃子MAXラーメンは強くオススメできるかと。
僕は個人的に辛いものや太麺がさほど好きではないのですが、スープの工夫と味わいはピリ辛好きのあなたにはご馳走したくなります。
あと、夜限定のサイドメニューは「山椒スパイスダレ豚ごはん」となっていますが、僕はあまりスパイシーな食べ物は積極的に迎え入れないので、夜はラーメンだけの注文にしちゃいました(;^_^A
今季の限定メニューはお茶と餃子という題材を見事としか言いようのない形として食べる機会をくれた井の庄さんに感謝しつつ、ごちそうさまでした( ^)o(^ )b
茶香つけめんと焼豚卵飯 井の庄
ど根性ガエルの舞台である石神井でございます(^ω^)b 一匹の雄(おす)のホームでもありますから、名店である麺処井の庄さんは月に何度か食べてます。
強い旨味の魚介豚骨つけ麺がうりで、僕が初めてつけ麺って凄い美味しいなと思えたのもこのお店ですが、時折驚くような個性的な限定メニューを提供してくれるところも好きですねぇ♪
今回の限定は平日の11時半~15時半まで提供されている「茶香つけめん」です。
先日、毎回調べ上げたお役立ち情報を提供してくれるゆきさんのブログでこのような紹介記事が。
緑茶で麺がもちもち…ですって!(゚Д゚;) じゃあ、もとからモチモチの美味しい麺にお茶を使ったらどうなっちゃうの!? という好奇心を叶えてくれる一杯に巡り合えたので日記に書くことに。
紹介はこんな感じですね。
井の庄の動物スープにお茶を合わせました。隠し味にバナナを使っています。とのこと
一体どんな味なのか好奇心をえぐりにきていますね(;´▽`A`` お茶だけなら分からないでもないけれど、(国分寺にもありましたし)バナナを使用するとは斬新ですね!
あと今治名物の焼豚卵飯も凄く美味しそうだったので、普段井の庄さんで食べる時は中盛りにしますが、今回はサイドメニューも食べたいので並盛でお願いしました。
そしてやってきた限定つけめんがこちら! これはレギュラーメニューのつけ麺よりも盛り付けでは大分勝っている感じですねぇ。
食べる前から美味しそうな盛りつけにウキウキが止まらないです♪
で、ラーメンのお味は…。まずは麺だけで食べてもツルツルのモッチモチという明らかに麺のレベルの高さをつけダレに付けないことでよりはっきりする美味しさです。
チャーシューもいつもの角切りのチャーシューと違い、炙られた形の良いもので脂身まで美味しいですね(^ω^)b メンマと海苔も文句なしです!
んで、こちらはお茶とバナナを使用したと斬新さに特化したつけ汁です。
とりあえず、麺に浸さずスープだけクピリ…! (゚Д゚;) ???
なんとも表現できない未知な味わい! お茶の香りと苦みが先に感じられて、舌触りはバナナの工夫のおかげでとても良いのですが、旨みに関してはかなり抑えめかなぁと思えるつけダレ。
麺と一緒に食べてみると、艶やかな麺にたれが付いていけず、若干ミスマッチかなと。
他店と比較すれば十分及第点の美味しさではありますが、井の庄さんのレギュラーメニューと比較したらちょっと足りない点が目立ちますかね(;^_^A まぁ、旨みを際立たせてしまうと、香りや風味などお茶の良さが生きないから題材として難易度が高すぎたように思えますね。
けっして不味いわけではないのですが、予想の一歩先というよりも10歩以上先の工夫をしているため僕には着いていけないかなというだけですね。
ただ、刻みたくあんの食感のアクセントと強い甘味は井の庄さんのもちもち麺とは凄くあっていました(^^♪
ただ、限定飯であるこちらの焼豚卵飯は見た目はサイコロチャーシューと目玉焼きという工夫がどこにあるのかな? と思える逸品ですが、味付けが甘めでチャーシューの良さをすごく引き出している絶品のモノです。
目玉焼きの焼き加減は洋食屋さんを超えているほどに黄身はプルップルで白身すら半熟と焦げ目の絶妙な混ざり気が堪りません(^◇^)b
井の庄さんのチャーシューは多分美味しいんだろうなといつも思いますが、レギュラーのつけ麺の強烈な旨みの底に沈んだ角切りチャーシューはお肉の良さがつけダレの素晴らしさに押され気味なので、こういう逸品でお肉のこだわりを感じることが出来るのも楽しいです。
ちなみに井の庄さんの限定は夜になると別のメニューになるので、明日は夜の限定を食べて来ます☆彡 ごちそうさまでした♪