中華蕎麦はる 特製濃厚白湯魚介蕎麦 下井草駅
3月になっちゃいましたね。
2月になった時も、この間はお正月だったのになんて思っていましたけど、あれよあれよで二か月も過ぎ去り、得たいのしれない焦燥感を感じる今日この頃です。
今回はそんな過ぎ去りし2月にオープンしたお店「中華蕎麦 はる」さんをご紹介させていただきます。
場所は下井草ですが、特に何があるかと言えば、以前僕が大好きだったアニメ『サムライチャンプルー』の制作会社マングローブさんが倒産して去年だったかにヤフーニュースに載ったことくらいでしょうか。
家からは近いけれど、あまり用事の無い駅でもあります。
それはさておき、先月オープンした『はる』さんは無化調でお出汁の効いた一杯を売りにしている技巧派なお店の雰囲気がしますね。
以前は『麺や鐶』(たまき)さんという焦げ目がしっとりとした美味しいチャーシューが魅力の一杯を提供してくれるお店でしたから、前の店舗とは対照的な味わいに期待しちゃいます。
メニューは中華蕎麦に煮干し中華蕎麦と『濃厚白湯魚介蕎麦』とありますが、最後の白湯スープは一番提供数が少ないため、次回お邪魔した時の売り切れも考慮して注文してみました。
あと杏仁豆腐も(^◇^)b
お洒落な暖簾はまるで小料理店さんのようですね。
場所的には下井草というよりも巣鴨のような落ち着いた良い感じです♪
まだ行列こそ出来てはいないですが、立地がさほど良くないにも関わらず店内は7~8割は埋まっています。
えと、二席ほど空いているけれど、どちらにしようかな? と迷っていたら、奥の方にお水が!(^◇^)いただきマンモス♪ と着席してお水をクピリと飲んだところ、前のお客さんのお水でしたね(;^_^A 疾風の如く素早さで店主さんにご迷惑をかける一匹の雄(おす)でございます! 優しい店主さんが新しいお水をそっと出してくれます。
こちらの落ち度に関らず店主さんに気を遣わせてしまいいきなり赤面のオッサンです。
とにかく新店舗なので店内もキッチンも凄く綺麗です。(居抜きじゃないのかも)
そして、やってきた一杯がこちら。
盛り付けからしても只ならぬ落ち着きと美しさを感じちゃいます。
で、ラーメンのお味は…。スープを一口飲んで、お店を出て魔法瓶を買いに行って持ち帰りたくなるほどの美味しさ。(麺が伸びる)
とても美味しいです! 濁った瞳と曇った眼鏡が一口スープを飲むたびに澄んでいくような、ちょっとした感動、いや、かなり心弾む一杯。
味玉は普通に美味しいです。
特に褒めようにも他の具材の方が勝り過ぎていて、玉子は普通です。
お店の個性を感じるのはメンマの代わりに居るたけのこや菜の花などが季節感があって美味しさ以上にワクワク感がありますね(^ω^)b
そして、特に魅力的なのは三種類のチャーシューです。
しっとりとした鶏チャーシューはスープの美味しさを邪魔しない箸休め的な一杯のレベルをさり気なく上げる存在でいて、豚バラは脂身が優しく溶けて触感よりも味わいが豊かなので、正直濃厚白湯スープよりも鶏メインの中華蕎麦の方が相性がよさそうですけど、とても美味しいです。
そして一番美味しく思えたのが、ロースのチャーシューです。
レアのような少ししっとりとした味付けがとても薄くて口に入れたら、その食感の心地よさから飲み込まずにずっと口に含んでいたくなるタイプの美味しさに、思わず、魔法瓶にスープとチャーシューを一枚しまって帰りたくなる衝動が走ります!
とても一杯のラーメンで満足しましたが、お楽しみの杏仁豆腐をお願いして、ひんやりとしたまるで茶碗蒸しのようなルックスのスイーツの登場に頬が緩みます( ^)o(^ )
上澄みは柑橘系の爽やかなシロップとミントの清涼感があり、非常に濃厚な味わいの杏仁豆腐の味を引き立てるラーメン店とは思えぬとても美味しい逸品。
今はコンビニの杏仁豆腐も以前とは比べ物にならない美味しさですが、「はる」さんの杏仁豆腐はそれを更に上回っています。
ラーメンからデザートまで総じて調理技術がずば抜けたお店だと思います。
それに、店主の穏やかな接客にはまたお邪魔したいなと思わせてくれる親しみやすさも感じましたし、近所にあることからもとりあえず、3種類の味わいは全部食べてみて、一番美味しかった一杯を来るたびに食べたいなと思いました。
ごちそうさまでした☆彡